WPT Grand Prix de Paris

フランスのポーカールームはやはり違う。アメリカのカジノの様に新しくて広々はしていないが、歴史と高級感が漂う。普段は、ハイエンド達の社交の場なのだろう。ディーラーの動きからして、軽やかだ。去年もディールしていた綺麗な女性は、今年も滑らかなカード捌きを見せてくれた。
このカジノの雰囲気の様なプレーが見られるのかと思ったら、正反対であった。それは、トニーGのせいである。今年もトニーGがやってきたという感じだ。去年は、前半に大騒ぎしていたが、だんだんチップが減るのと共に大人しくなったので良かったが、今回は調子が良いし、他に対抗できるようなキャラもいなく、2時間、トニーG・ワールドが続いた。彼は、ずっと相手を挑発し続けるから、相手は、それに苛立ってプレーが乱れるし、テーブルの雰囲気も悪くなる。それに加えて、10-8とかでAll-inして、A-Jに勝って、相手の苛立ちは頂点に達していた。他のプレーヤーは、「トニーGにだけには、負けたくない!」と思っていたことだろう。ヘッズアップになってからは、完璧にトニーGのペースだった。相手は、完全に自分を見失っていたので、トニーGの狙い通りだったが、最後に裏目に出てしまった。トニーGが良いハンドを持っている時に、相手が無理なAll inをするという理想的な展開で、ここで終わると思ったら、相手にとってすごくラッキーなボードが出てしまった。ここまで盛り上げたトニーGも最後の最後に逆転され2位だった。ただ、観客も敵にまわして、よくこれだけの悪役をこなしていたと思う。これだけキャラの強いプレーヤーも少ないからこれからも頑張って欲しい。

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