木曜日のポーカー・ルーム

木曜日の夜は、1週間でポーカー・ルームがもっとも閑散としている夜である。昨夜もいつもの様にぱっとせず期待できない雰囲気だった。それにしても6-12待ちで座った3-6は、酷かった。おしゃべりに夢中になって自分のターンになっても気づかないおじいちゃんや、毎回ベットはいくらかと聞く兄ちゃん等、ダメキャラ・オールスターみたいなテーブルだった。
 10-20ができ、6-12に移るとなんとそこには、シスコがいた。このシスコは、最も予想不能のプレーヤーである。起きているか寝ているか分からないおじいちゃんであるが、とりあえず負けない。アクションが凄いわけでないく、引きがすごい。ボーっとついて来て、リバーで信じられないカードを引くのである。確率を全く無視した世界であり、他の人には真似できるプレーではない。昨夜は、ランナーランナーでフラッシュを連発していた。それもフロップで他のプレーヤーがレイズ合戦していたのに。シスコは、80%くらいの確率でフロップをみて、フロップでなにが起ころうとターンをみて、そこでコールかフォールドか考えるみたいだ。いくらレイズされようが、この姿勢を崩さない。これだけ聞くと3-6によくいるおじいちゃん達と変わらないのだが、シスコのすごいのは、少ないOutsをしっかりとゲットする。それも昨夜だけでなくいつもだから驚く。見た目が、ヨーダを太らした感じなので、きっとフォースを使えるのだろう。昨日の犠牲者は、瞬間湯沸かし器のジョンだった。フロップでセットすれば、ランナーランナーでフラッシュだし、ターンでスペードのフラッシュをそろえたら、リバーでもう一枚スペードがでてきて、予想通りシスコがスペードのエースをもっているし。そこでジョンの怒りは頂点に達し、ディーラーのケニーに罵声を浴びせ帰っていった。ケニーもある意味、シスコのフォースの被害者である。未だにこのシスコの対処法は思いつかない。というか、思いつくとも思えない。

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